誰かに向かって何かを伝える。
日常の中で当たり前のように行っていることですが、実はとても難しいことなのだと、社会人になってから強く感じるようになりました。
仕事では、業務内容や関わる人数に関係なく、さまざまな人とコミュニケーションを取りながら物事を進めていきます。
自分の考えを伝える。
相手の認識を確認する。
お互いの理解を合わせ、同じ方向に進んでいく。
一見すると単純なやり取りですが、そこには相手の考え方や経験、状況など、さまざまな要素が関係しています。
プライベートでも同じです。
友人や家族、恋人、そしてこれから関わることになる人たち。
人と関わりながら生きていく以上、自分の考えを相手に伝え、理解してもらい、ときには協力してもらう力は欠かせないものだと感じています。
伝えることには責任が伴う
一方で、自分から何かを発信することで難しさを感じる場面もあります。
それは、最初に声を上げた人や提案した人に、自然と責任が集まりやすいことです。
もちろん、自分が発信したことに責任を持つことは大切です。
しかし、本来であれば目的を達成するために関わる人全員が協力し、それぞれの役割を果たすことが理想だと思います。
「言い出した人が担当になる」
この考え方自体が間違っているわけではありません。
ただ、担当者が責任を持つことと、担当者だけが責任を背負うことは違います。
とはいえ、人間はいつでも理想通りに行動できるわけではありません。
自分自身も逆の立場になったとき、同じような態度を取らないと言い切れるかと聞かれると、少し考えてしまいます。
だからこそ、人との関わりは難しいのだと思います。
「確認したはず」が通用しない難しさ
仕事をしていると、事前に確認を取り、了承を得ていた内容でも、後から問題になることがあります。
そのとき、確認した相手から不満を向けられることもあります。
「そんな認識ではなかった」
「そこまで確認したつもりはない」
状況によっては、本来話し合うべき内容とは別の部分で指摘を受けることもあります。
正直、納得できない気持ちになることもあります。
しかし、そこでただ不満を抱えて終わってしまえば、自分自身の成長にはつながりません。
次はどうすれば、もっと分かりやすく伝えられるのか。
事前に整理できることはなかったのか。
相手が判断しやすい伝え方になっていたのか。
振り返ることで、次に活かせることは必ずあると思っています。
すべてを自分の責任にしない
ただし、改善を考えることと、すべてを自分の責任として抱え込むことは違います。
どれだけ丁寧に伝えても、相手の受け取り方まで完全にコントロールすることはできません。
相手の知識や経験。
その日の気分や精神状態。
置かれている環境。
自分には変えられない部分もあります。
だからこそ、自責思考と適度な距離感の両方が必要なのだと思います。
成長するためには、自分自身の改善点を探すことが大切です。
一方で、自分の心を守るためには「すべてが自分の問題ではない」と整理することも必要です。
伝える方法に正解はない
人に伝える方法については、さまざまな考え方があります。
結論から話す。
前提条件を整理してから話す。
雑談を通じて相手との距離を縮めてから本題に入る。
どれも有効な方法だと思います。
しかし、大切なのは方法そのものではありません。
結局のところ、それらは目的を達成するための手段です。
相手に何を理解してほしいのか。
どのような行動につなげたいのか。
その目的に合わせて、最適な伝え方を選ぶ必要があります。
他人を完全に理解することはできない
相手の立場になって考える。
これは人と関わる上で大切な姿勢だと思います。
しかし、どれだけ相手のことを考えても、完全に理解することはできません。
年齢も違う。
経験してきたことも違う。
大切にしている価値観も違う。
どれだけ想像しても、予想していなかった反応が返ってくることがあります。
社会に出るということは、人と関わり続けることです。
そして、人と関わる以上、傷ついたり悩んだりする瞬間は避けられないのだと思います。
それでも考え続けることが大切
人に伝えることは難しいです。
しかし、難しいからこそ、考え続ける価値があるのだと思います。
どうすれば相手に伝わるのか。
どうすれば認識のずれを減らせるのか。
その試行錯誤の積み重ねが、自分自身の成長につながっていくのだと思います。
改善できる部分には向き合う。
しかし、自分では変えられない部分まで抱え込まない。
人との関わりの中で悩みながらも、自分なりの伝え方や距離感を少しずつ身につけていきたいと思います。
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