仕事をしていると、気づかないうちに疲れがたまっていることがあります。
平日は電車に乗り、ビルの中で仕事をして、パソコンに向かい、会議をして、メールを返す。
気づけば締切に追われながら、一週間が終わっている。
そんな金曜日の夜や土曜日の朝、「今日はずっと家で寝ていたい」と思うこともあります。
それも、もちろん立派な休息です。
ただ、最近の私は、疲れているときほどなぜか自然のある場所へ行きたくなります。
山や森の中を歩く。
川の流れる音を聞く。
木々を眺めながら、ぼーっとする。
特別なことをしているわけではありません。
それでも自然の中で過ごした後は、「ちょっと元気になったな」と感じることがあります。
私はもともと自然の中を歩くのが好きなのですが、この感覚について少し気になって調べてみました。
すると、自然環境で過ごすこととストレスに関連する生理的な指標との関係について、さまざまな研究が行われているようです。
もちろん、「自然に行けば誰でも必ず元気になる」という話ではありません。
ただ、私が自然の中で感じていたことも、完全な気のせいとまでは言い切れないのかもしれない。
今回は、疲れた会社員である私が、なぜ休日に自然の中へ行きたくなるのかについて考えてみます。
結論|家で休むだけでなく、自然の中で何もしない時間も私には合っていた
先に結論を書くと、私の場合は、家で休むことに加えて、自然の中でゆっくり過ごす時間も休息の一つになっています。
疲れたら自然に行くべき、と言いたいわけではありません。
家で寝るのが一番回復する人もいるでしょうし、好きな映画を観たり、趣味に没頭したりするほうが気分転換になる人もいると思います。
あくまで私の場合ですが、疲れているときに自然のある場所へ行き、何もしない時間を過ごすと、帰る頃には少し前向きな気持ちになっています。
その理由を科学的に一つへ決めることはできません。
ただ、自然への曝露とストレスに関連する指標については研究が行われており、森林環境と都市環境を比較した研究などでは、いくつかの違いが報告されています。
私自身の感覚と、研究で報告されていること。
その二つを無理にイコールで結ぶことはできませんが、「自然の中にいると少し落ち着く」という感覚を考えるヒントにはなりそうです。
毎日、人工物の中で過ごしていることに気づいた
会社員として生活していると、一日のほとんどを人工物に囲まれて過ごしています。
朝は電車に乗る。
駅を出ればビルが並び、会社ではパソコンに向かう。
会議があり、メールがあり、仕事には締切があります。
もちろん、都会の生活が悪いわけではありません。
便利ですし、仕事をするうえでは必要な環境です。
ただ、そんな生活を続けていると、自然に触れる時間は意外と少ないものです。
平日に空を見上げることはあっても、木々を眺めながら何分もぼーっとすることはあまりありません。
川の音を聞きながら座ることも、普通に生活しているだけではなかなかありません。
だからこそ休日に自然のある場所へ行くと、普段との違いを強く感じるのかもしれません。
いつもの生活から少し離れて、山や森の中を歩く。
川の音を聞く。
木々を眺める。
私にとっては、それだけでも少し気分が変わります。
「自然に行くと少し落ち着く」は、気のせいだけではないかもしれない
私自身は、自然の中で過ごした後に「ちょっと元気になった」と感じることがあります。
では、自然の中で過ごすことについて、研究ではどのようなことが報告されているのでしょうか。
自然環境や森林環境で過ごすことと、ストレスに関連する生理的な指標との関係については、多くの研究が行われています。
例えば、日本各地の森林と都市環境を比較した研究では、森林環境で歩いたり景色を見たりした際に、唾液中のコルチゾール、脈拍、血圧、心拍変動などに都市環境との差が見られたと報告されています。
コルチゾールは、ストレス反応との関係で研究されるホルモンの一つです。
ただし、数値が変化したからといって、「森林に行けばストレスが完全に解消する」と単純に言えるわけではありません。
研究には対象者や環境、方法の違いがあります。
また、その人が自然を好きかどうか、その日の体調はどうだったかなど、さまざまな要素も関係するでしょう。
それでも、自然環境とストレスに関連する指標との間に、こうした関係を示した研究があることは興味深いところです。
私が自然の中で「なんとなく落ち着く」と感じていたことにも、何らかの理由があるのかもしれません。
森林浴の研究から見えてくること
森林環境については、いわゆる「森林浴」に関する研究も行われています。
2017年に発表されたシステマティックレビューとメタ分析では、森林環境と非森林環境を比較した複数の研究をまとめ、血圧や心拍・脈拍などに差が見られたと報告されています。
さらに近年のシステマティックレビューでも、森林浴と心拍数や一部の心理的指標との関連を示す結果が報告されています。
一方で、その研究自体も、長期的な効果や臨床的な予防・治療への直接的な応用については慎重に考える必要があるとしています。
ここで大切なのは、
「研究で差が報告されている」ことと、「誰にでも同じ効果がある」ことは別
だということです。
研究の数には限りがありますし、参加者や過ごし方も同じではありません。
自然の中を歩く人もいれば、座って景色を見る人もいます。
また、すべての人が同じように自然を心地よく感じるとも限りません。
そのため、私は「自然には絶対的な癒やし効果がある」とは言えません。
ただ、自分が感じていた「自然の中で少し落ち着く」という感覚について調べてみると、それに関連する現象が研究でも報告されていました。
私にとっては、そのくらいの距離感が一番しっくりきます。
なぜ自然の中にいると落ち着くのかは、一つには決められない
では、なぜ私は自然の中にいると少し落ち着くのでしょうか。
正直、一つの理由に決めることはできません。
緑を見ること。
静かな環境にいること。
都市の騒音から少し離れること。
ゆっくり歩くこと。
仕事から一時的に離れること。
川の音や風の音を聞くこと。
自然の香りに触れること。
こうしたいくつもの要素が関係しているのかもしれません。
もしかすると、「自然そのもの」だけではなく、普段の仕事から離れて、急いで何かをしなくてもいい時間を過ごしていることも大きいのだと思います。
平日は、どうしても時間を意識します。
次の会議。
返信しなければならないメール。
今日中に終わらせたい仕事。
一方で自然の中では、少なくとも私の場合、「次に何をしなければならないか」を少し忘れられます。
木を見ているだけでもいい。
川の音を聞いているだけでもいい。
何か成果を出す必要もありません。
その時間の過ごし方が、私には合っているのかもしれません。
自然の中で「何もしない」という休日
自然の中へ行くと聞くと、登山やキャンプ、アクティビティを想像する人もいるかもしれません。
でも、私は必ずしも何かを頑張る必要はないと思っています。
森の中をゆっくり歩く。
ベンチに座る。
川の音を聞く。
木々を見る。
芝生に寝転ぶ。
それだけでも十分です。
休日になると、「せっかくの休みだから有意義に過ごさなければ」と考えてしまうことがあります。
旅行へ行く。
どこかで美味しいものを食べる。
趣味をする。
勉強する。
もちろん、それも楽しい休日です。
ただ、毎回「何かを達成しなければ」と思う必要はないのかもしれません。
自然の中で何もしない。
ただ歩いて、座って、ぼーっとする。
私にとっては、そんな休日も意外と悪くありません。
以前、「何もしない日」について考えたことがありますが、休みの日まで常に何かをしている必要はないと思っています。
関連記事候補:
「休日に『何もしない日』をつくる。罪悪感なくダラダラするための小さな工夫」
家で何もしない日もいい。
自然の中で何もしない日もいい。
「何もしない」にも、いろいろな形があるのかもしれません。
私にとって自然は「充電スポット」になっている
私は自然の中を歩くのが好きです。
疲れているときほど、なぜか自然のある場所へ行きたくなります。
山や森の中を歩く。
川の流れる音を聞く。
木々を眺めながらぼーっとする。
そして帰る頃には、「ちょっと元気になった」と感じることがあります。
科学的に考えれば、その理由を一つに決めることはできません。
自然環境とストレスに関連する指標との関係を示した研究はありますが、それがすべての人に同じように当てはまるわけでもありません。
それでも、私自身にとって自然は、疲れたときに少し元気を取り戻す場所になっています。
言ってしまえば、私にとっての「充電スポット」のようなものです。
もちろん、これは科学的な表現ではなく、あくまで私自身の感覚です。
自然から本当にエネルギーをもらっているのかは分かりません。
でも、自然の中で過ごした後に少し前向きな気持ちになれるなら、私にとってはそれで十分です。
疲れた休日。
家でゆっくり休むのもいい。
でも、「なんとなく外に出たいな」と思ったら、自然のある場所へ行ってみる。
そこで何かを頑張らなくてもいい。
ただ歩いて、座って、ぼーっとする。
私の場合、それもちゃんと休息になっているようです。
余談|もしかして、自然エネルギーを集めているのかもしれない
ここまで真面目に書いてきましたが、自然の中で元気になったとき、ふと『NARUTO』を思い出すことがあります。
自然エネルギーを取り込んで仙人モードになる、あれです。
もちろん、私が自然の中で螺旋丸を使えるようになったわけではありません。
今のところ。
でも、疲れた会社員が自然の中で少し元気になるくらいなら、自然エネルギーを少しだけ集めているのかもしれません。
そう考えると、次に自然の中でぼーっとするときも、少し楽しみが増えそうです。
まとめ
疲れた会社員である私が、休日に自然の中へ行きたくなる理由について考えてみました。
私の場合、
- 山や森の中を歩く
- 川の流れる音を聞く
- 木々を眺める
- 何もせず、ぼーっとする
といった時間を過ごすと、「ちょっと元気になった」と感じます。
その感覚について調べてみると、自然環境への曝露と、コルチゾールや血圧、心拍・脈拍などのストレスに関連する指標との関係を示した研究もありました。
ただし、それは「自然に行けば誰でも必ず癒やされる」という意味ではありません。
研究が示している範囲と、私自身の実感は分けて考える必要があります。
それでも私にとって自然は、疲れたときに少し気持ちを切り替えられる場所です。
家で休むのも大切。
そして、ときには自然の中で何もしないことも、私にとっては良い休日の過ごし方になっています。
疲れたとき、もし少しだけ外へ出る気分になったなら。
近くの公園でも、緑の多い場所でもいい。
何かを達成するためではなく、ただ何もしない時間を過ごしてみるのも悪くないかもしれません。
※本記事で紹介した研究結果は、自然環境と各種指標との関連や研究条件下での結果を示したものです。すべての人に同じ結果が起こることを意味するものではありません。
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